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AAII編集部: 今回は、起業家やフリーランスの間で「これなしでの独立は考えられない」と絶賛されている完全無料の書類作成ツール「freee開業」について徹底レビューしていきます。国税庁のサイトでPDFをダウンロードして手書きするというアナログな手法が完全に過去のものとなった今、なぜこのツールが圧倒的なシェアを獲得しているのか。お話を聞くのは、会社員時代に副業からスタートし、現在はクリエイティブディレクターとして個人事業を運営しているフジヰさんです。フジヰさん、よろしくお願いします。
フジヰ: よろしくお願いします。僕が独立の手続きをした時、一番最初に感じたのが「お役所の書類は、素人に理解させる気が全くない」という強烈なフラストレーションでした。専門用語だらけのPDFを前にして、どこに何を書けばいいのかスマホで検索しながら格闘し、結局提出までに数時間を無駄にしました。
しかし今は、その無駄な時間が「freee開業」というクラウドツールによって完全にゼロになりました。経理や税務の知識が1ミリもない素人でも、スマホの画面をポチポチとタップしていくだけで、法律に則った完璧な開業届が5分で完成します。今回は、freee開業がなぜ無料で使えるのかというカラクリから、実際の作成ステップ、そして最大の節税メリットを取りこぼさないための絶対ルールまで、忖度なしで徹底解説します。
そもそも「freee開業」とは?完全無料で使えるカラクリ
AAII編集部: まず一番気になるのが「なぜこんなに便利なツールが完全無料で使えるのか」という点です。後から高額な料金を請求されたり、勝手に有料プランに移行したりするトラップはないのでしょうか。
フジヰ: 結論から言うと、怪しいトラップや後からの不当な請求は一切ありません。開業届と青色申告承認申請書の作成から、税務署へのオンライン提出(e-Tax送信)まで、すべての機能を完全に0円で使い切ることができます。
なぜfreee株式会社がこれを無料で提供しているのか。そのカラクリは「自社のクラウド会計ソフト(freee会計)への導線」という明確なビジネスモデルがあるからです。 起業家が開業届を出すということは、その直後から必ず「確定申告のための日々の経理作業」が発生することを意味します。freee側としては、最初にこの開業手続きという高いハードルを無料でサポートしてあげることで、「こんなに簡単で便利なら、今後の日々の経理(会計ソフト)もfreeeを使おう」とユーザーに選んでもらうことを最大の目的としています。
もちろん、freee開業で書類を作ったからといって、絶対にfreee会計を契約しなければならないという縛りはありません。書類だけタダで作って提出し、会計ソフトは別の会社のものを使うことも完全に自由です。ユーザーにとってはノーリスクで最強のツールを使える状態なので、これを利用しない手はありません。
国税庁の手書きPDFと比べて何が違う?圧倒的な3つのメリット
AAII編集部: 国税庁のホームページからPDFをダウンロードして書くのと比べて、具体的に何がどう違うのでしょうか。
フジヰ: 手書きのアナログ作業と比較すると、freee開業には以下の3つの圧倒的なメリットがあります。
【メリット1】専門用語が出ない。「アンケート」に答えるだけで完成する 国税庁の用紙には「職業」「所得の種類」「給与等の支払いの状況」といったお堅い項目が並びますが、freee開業の画面にそんな専門用語は出てきません。 「どんな仕事をしますか?」「働く場所は自宅ですか、オフィスですか?」「給料を払う従業員はいますか?」といった、日常会話レベルのシンプルな質問が一つずつ表示されます。ユーザーはそれに「はい/いいえ」で答えたり、選択肢から選んだりするだけです。専門用語を調べる時間は完全にゼロになります。
【メリット2】「青色申告承認申請書」も同時に自動生成される これが最も重要なポイントです。開業届だけを税務署に出しても、税金は1円も安くなりません。最大65万円の特別控除という最強の節税メリットを受けるためには、「所得税の青色申告承認申請書」という別の書類もセットで提出する必要があります。 手書きの場合、この申請書の存在を知らずに出し忘れて大損する人が続出します。しかしfreee開業なら、質問を進めていく中で「確定申告の種類はどうしますか?」という項目があり、そこで「青色申告」を選ぶだけで、システムが自動的に2つの書類をセットで作成してくれます。
【メリット3】そのままオンライン(e-Tax)で直接送信できる 作成したデータは、印刷する必要すらありません。専用のスマホアプリ(freee電子申告アプリ)を使えば、マイナンバーカードをスマホで読み取るだけで、e-Taxのシステムを通じて税務署へ直接データを送信できます。税務署に行く移動時間も、窓口での待ち時間もゼロになります。
freee開業を使った書類作成の「5分」ステップと絶対ルール
AAII編集部: 実際にfreee開業を使って書類を作る際の手順と、気をつけるべきポイントを教えてください。
フジヰ: 画面の案内に従うだけですが、途中で迷わないための具体的なステップと絶対ルールを解説します。
【ステップ1】アカウント登録と基本情報の入力 まずはメールアドレスとパスワードを設定して無料アカウントを作成します。その後、氏名、生年月日、自宅の住所(納税地)などの基本情報を入力します。ここで入力した住所が、管轄の税務署を決定する基準になります。
【ステップ2】働く場所や仕事内容の選択 「仕事の概要」という項目で、自分の職業を選びます。プルダウンの選択肢に自分の仕事(例:Webデザイナー、ライターなど)がなくても焦る必要はありません。近いものを選ぶか、自由記述欄に普段名乗っている職業をシンプルに記載すれば全く問題ありません。 また、ここで「屋号(ブランド名や店舗名)」を入力する欄もあります。屋号は空欄でも提出できますが、後から屋号付きの事業用銀行口座を作りたい場合は、ここでしっかりと決めて入力しておくことをおすすめします。
職業欄の書き方や屋号の決め方のコツについては、以下の詳細記事で見本付きで解説しているので、入力中に迷ったら必ず確認してください。
起業の第一歩!失敗しない開業届の書き方と提出のベストなタイミング
【ステップ3】「青色申告(65万円控除)」を選択する絶対ルール ここが一番重要です。確定申告の種類を選ぶ画面が出てきたら、必ず「青色申告(65万円控除)」を選択してください。これを絶対に間違えないでください。 「白色申告」や「青色申告(10万円控除)」を選んでしまうと、税金が数十万円単位で高くなってしまいます。簿記の知識がなくても、後で紹介する会計ソフトを使えば65万円控除の条件は簡単にクリアできるので、ここは迷わず最強の節税枠を確保しにいってください。
青色申告の65万円控除がどれだけキャッシュフローを改善するのか、その具体的なシミュレーションについては以下の記事で徹底解説しています。
知らないと大損。青色申告で最大65万円の特別控除を確実に受ける方法
スマホで完結!マイナンバーカードを使ったe-Tax送信のやり方
AAII編集部: 書類のデータが完成したら、いよいよ税務署への提出ですね。
フジヰ: はい。最後まで入力が終わると「書類の提出」という画面に進みます。ここで「スマホで電子申告」という提出方法を選んでください。
画面の指示に従って、スマホに「freee電子申告アプリ」という専用アプリをダウンロードします。このアプリを立ち上げると、QRコードを読み取る画面になるので、パソコンの画面に表示されているQRコードを読み取ってデータを連携させます(スマホだけで操作している場合はそのまま進めます)。
その後は、アプリの案内に従ってマイナンバーカードをスマホの背面にピタッと当てて読み取らせます。この時、マイナンバーカードを発行した際に役所で設定した「署名用電子証明書の暗証番号(英数字6文字から16文字)」の入力が求められます。 このパスワードさえ正確に入力できれば、国税庁の複雑なシステムを一切触ることなく、freeeのアプリ経由で一瞬で税務署へデータが送信されます。
送信が完了し、画面に「受付完了(受信通知)」のメッセージが出れば、あなたは正式な個人事業主としてのスタートラインに立ちました。
提出が完了したら、絶対にやるべき「経理の自動化」
AAII編集部: スマホの操作だけで、税務署の受付まで終わってしまうのは本当に革命的ですね。提出を終えた後、次にやるべきアクションは何でしょうか。
フジヰ: ここからが経営者としての本当の仕事です。開業届の手続きが終わったという高い熱量を持ったまま、すぐに「クラウド会計ソフトのインフラ構築」に進んでください。
先ほど「青色申告(65万円控除)を選べ」と指示しましたが、この控除を受けるためには、複式簿記というルールで日々の売上や経費を帳簿につけることが法律上の義務になります。これをエクセルで自力でやろうとすれば確実に挫折します。
freee開業を使ったのであれば、そのままシームレスに「freee会計」へとアカウントを引き継ぐことができます。独立初日に事業用の銀行口座とクレジットカードを作り、freee会計に連携させてください。これだけで、日々の取引データは全自動で吸い上げられ、AIが勝手に仕訳を行ってくれます。
もちろん、会計ソフトはfreeeだけでなくマネーフォワードや弥生を選ぶことも可能です。それぞれのソフトの明確な強みと、失敗しない選び方については以下のピラー記事で完全に網羅しています。事業の生命線となるインフラ選びですので、必ず確認して今日中に導入を済ませてください。
確定申告の基本から提出まで。個人事業主が選ぶべき最強のクラウド会計ソフト
AAII編集部: 「freee開業」は単なる書類作成ツールではなく、個人事業主がビジネスを最速で立ち上げるためのスターターキットなんですね。
フジヰ: おっしゃる通りです。お役所の書類と格闘する時間は、1円の売上も生み出しません。 完全無料で使えるテクノロジーに面倒な手続きはすべて丸投げし、あなたはフリーランスとしての本業であるサービス開発やブランド構築に、すべてのエネルギーと時間を注いでいきましょう。