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AAII編集部: 今回は、簿記の知識が全くない初心者に圧倒的な支持を得ているクラウド会計ソフト「freee(フリー)」を使った確定申告の全手順について深掘りしていきます。お話を聞くのは、会社員時代に副業からスタートし、現在はクリエイティブディレクターとして個人事業を運営しているフジヰさんです。フジヰさん、よろしくお願いします。

フジヰ: よろしくお願いします。独立して事業を始めると、避けては通れないのが確定申告です。しかし、多くのクリエイターやフリーランスは「借方」「貸方」といった簿記の専門用語を見た瞬間に思考が停止してしまいます。僕自身も経理アレルギーがひどく、最初は領収書の山を見て絶望していました。

そんな「数字に弱い」「経理の勉強なんて1秒もしたくない」という人にとって、freee会計はまさに救世主となるツールです。今回は、専門用語を一切使わずに、スマホとfreeeだけで完璧な確定申告(青色申告)を終わらせるための具体的な手順を、実体験ベースで徹底的に解説します。


従来の会計ソフトと「freee」の決定的な違い

AAII編集部: そもそも、数あるクラウド会計ソフトの中で、なぜfreeeが「初心者向け」「知識ゼロでも使える」と評価されているのでしょうか。他のソフトと何が違うのですか。

フジヰ: 決定的な違いは、操作画面(UI)の設計思想です。 従来の会計ソフトや、他のクラウドソフトの一部は、基本的に「すでに簿記の知識がある人」を前提に作られています。画面上に「借方(左側)」「貸方(右側)」という項目があり、そこに勘定科目を当てはめていくという、昔ながらの帳簿の形を踏襲しています。

しかしfreeeは、この「借方・貸方」という概念をユーザーの画面から完全に排除しました。 その代わりに、「いつ」「どこで」「何に」「いくら使ったか」という、家計簿アプリに入力するような直感的な質問に答えていくだけで、システムの裏側でAIが勝手に「借方・貸方」の複雑な複式簿記の帳簿を組み立ててくれる構造になっています。

つまり、ユーザーは簿記のルールを一切知らなくても、システムの案内に従ってクリックしていくだけで、税務署が求める完璧な形式の書類が完成してしまう。これがfreee最大のブレイクスルーであり、初心者に圧倒的に選ばれる理由です。


ステップ1:事業用口座とクレジットカードの「自動連携」

AAII編集部: では、具体的にfreeeを使って確定申告を進める手順を教えてください。まず何から始めればいいでしょうか。

フジヰ: 導入して一番最初にやるべき絶対のルールがあります。それは「事業用の銀行口座とクレジットカードをfreeeに連携させること」です。これをやらないとfreeeの価値は10%も発揮されません。

freeeの初期設定画面から「口座を登録する」を選び、ご自身が使っている銀行のネットバンキング情報と、クレジットカードのWEB明細のログイン情報を入力します。 設定はこれだけです。たったこれだけで、以降はあなたが銀行でお金を引き出したり、クライアントから振り込みがあったり、クレジットカードで備品を買ったりするたびに、その取引データ(日付、金額、取引先)が全自動でfreeeの中に取り込まれるようになります。

手作業でエクセルに「〇月〇日、〇〇円」と打ち込む地獄の作業は、この連携機能によって完全に消滅します。


ステップ2:スマホで完結する「自動で経理」機能

AAII編集部: データが自動で取り込まれた後、ユーザーは何をすればいいのでしょうか。

フジヰ: ここからがfreeeの真骨頂です。連携したデータは「自動で経理」という画面に一覧で並びます。 例えば、クレジットカードでAmazonからデザインソフトのライセンス料を引き落とされたとします。freeeのAIは過去の膨大なデータから「Amazonからの引き落としで、この金額なら、おそらく『通信費』か『消耗品費』ですよね?」と、最適な勘定科目を推測して提案してくれます。

ユーザーはその提案を見て、間違いがなければスマホの画面で「登録」ボタンをタップするだけです。 もし現金で払った領収書があれば、freeeのスマホアプリを立ち上げてカメラでカシャッと撮影してください。AIがレシートに印字されている日付と金額を瞬時に読み取り、自動で入力画面に反映してくれます。

移動中の電車の中や、カフェでのスキマ時間に、スマホを片手に「登録」「登録」とタップしていくだけで、日々の経理作業は完全に終了します。


ステップ3:〇×の質問に答えるだけの「確定申告書の作成」

AAII編集部: 日々の仕訳が終わったら、年末から年度末にかけて実際の申告書類を作ることになりますね。

フジヰ: はい。1年間の日々のデータが溜まったら、freeeのメニューから「確定申告」を開きます。 ここでも難しい専門用語は出てきません。「今年、引っ越しをしましたか?」「生命保険に加入していますか?」「ふるさと納税はしましたか?」といった、シンプルな〇×形式の質問が順番に表示されます。

その質問に「はい」と答えると、「では、送られてきた控除証明書のこの金額を入力してください」と図解付きで指示が出ます。指示通りに入力していくだけで、面倒な各種控除の計算まで全て自動で行われます。

すべての質問に答え終わった時点で、「青色申告決算書」と「確定申告書B」という、提出に必要な書類一式が裏側で完璧に完成しています。あとは提出するだけです。


ステップ4:マイナンバーカードで「e-Tax(電子申告)」

AAII編集部: 完成した書類は、どのように税務署へ提出するのでしょうか。

フジヰ: freeeの画面から一歩も出ることなく、そのままオンラインで提出(e-Tax)できます。 確定申告の最終画面に「電子申告アプリで提出する」というボタンがあります。これをクリックし、スマホにダウンロードしたfreee専用の電子申告アプリを立ち上げます。

あとは、スマホの背面にマイナンバーカードをピタッと当ててパスワードを入力するだけです。これで税務署へのデータ送信が完了し、あなたの確定申告はすべて終了です。

ここで絶対に覚えておいてほしいのが、青色申告の最大のメリットである「65万円の特別控除」を受けるためには、このマイナンバーカードを使ったe-Tax(電子申告)での提出が必須条件になるということです。 紙に印刷して税務署に郵送したり、窓口に持参したりすると、控除額が55万円に減らされてしまい、数万円単位の税金を損することになります。freeeを使えばこのe-Taxのハードルも極限まで下げられているので、必ずオンラインで提出してください。

青色申告の仕組みや、65万円控除がキャッシュフローに与える絶大なインパクトについては、以下のピラー記事で徹底的に解説しています。必ず読んでおいてください。

知らないと大損。青色申告で最大65万円の特別控除を確実に受ける方法

また、青色申告を行う前提として「開業届」の提出が必須です。まだ出していない方は、以下の記事を参考に、無料ツールを使って今日中に手続きを終わらせてしまいましょう。

起業の第一歩!失敗しない開業届の書き方と提出のベストなタイミング


個人事業主が選ぶべき最強のクラウド会計ソフト3選との比較

AAII編集部: freeeの圧倒的な使いやすさがよく理解できました。他のクラウド会計ソフトと比較して迷っている読者に向けて、最終的な選び方の基準を教えてください。

フジヰ: 国内のクラウド会計ソフト市場は、実質的に以下の3強となっています。それぞれの明確な強みと、選ぶべき人の特徴を整理します。

  1. freee(フリー)会計:知識ゼロでスマホ完結させたい人向け 今回解説した通り、「簿記の勉強を一切したくない」「専門用語を見たくない」「日々の作業をスマホのアプリだけで直感的に終わらせたい」というクリエイターやフリーランスにとって、freeeは唯一無二の最適解です。時間を最も節約できるツールとして、初期投資を惜しまず導入すべきです。

freee(フリー)会計の公式サイト・無料お試しはこちら

  1. マネーフォワード クラウド確定申告:連携精度と拡張性重視の人向け freeeが「初心者向けに噛み砕いたUI」であるのに対し、マネーフォワードは「従来の簿記の形を残しつつ、自動化を極めたUI」です。そのため、将来的に売上が拡大して税理士と契約する際や、株式会社へ法人成りする際のスムーズさは群を抜いています。銀行やクレジットカード、POSレジなどとのデータ連携の速さと正確さを重視する起業家に向いています。

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  1. やよいの青色申告オンライン:初年度のコストをゼロにしたい人向け 会計ソフトの老舗である弥生ブランドの強みは、「初年度0円」で利用できる圧倒的なコストパフォーマンスと、税理士からの高い信頼度です。操作画面はパソコン向けのお堅いデザインですが、電話やチャットでのサポート体制が充実しているため、起業初年度の資金繰りを守りつつ、プロに質問できる環境が欲しい人に選ばれています。

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クラウド会計ソフトの全体的な比較や、導入に失敗しないための初期設定のコツについては、こちらのピラー記事にすべてまとめています。導入前に必ず確認してください。

確定申告の基本から提出まで。個人事業主が選ぶべき最強のクラウド会計ソフト

AAII編集部: 確定申告は難しいという先入観は、正しいツールを知らないだけの機会損失だということがよくわかりました。

フジヰ: その通りです。個人事業主にとって、経理は1円の売上も生み出さない裏方作業です。ここにリソースを奪われるのは経営として完全に間違っています。 freeeのような優秀なテクノロジーに実務をすべて丸投げし、あなたは本業のビジネスをスケールさせることだけに集中してください。